フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを詳しく解説!

現在、会社員エンジニアとして働く人のなかには、フリーランスエンジニアに興味のある人も多いと思います。「フリーランスエンジニア」と聞くと、多くの人は自由でストレスのない働き方を想像するのではないでしょうか?

しかし、フリーランスエンジニアのことを十分に知らないまま独立すると「思っていたのと違った」と後悔することになりかねません。

本記事では、フリーランスエンジニアのメリット・デメリットを中心に、フリーランスエンジニアの働き方について紹介します。将来的に独立したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

今、フリーランスエンジニアが有利な理由

フリーランスエンジニアは、現在の市場の動向からみても有利な働き方といえます。というのも急成長を遂げるIT業界において、プログラミングやネットワークの知識が豊富なITエンジニアが不足しているからです。

政府受託事業でのIT人材需給の試算によると、高位シナリオで2030年にはITエンジニア79万人の不足、低位シナリオでも16万人が不足すると予測されています。

引用:​​IT 人材需給に関する調査

企業が正社員を雇う場合、企業都合での一方的な解雇はできません。そのため、一度雇い入れた社員が退職するまでずっと給与を払い続ける必要があります。

しかし、フリーランスエンジニアであれば必要なときだけ仕事を発注できるため無駄がなく、企業からみてもコストパフォーマンスのよい業務形態といえます。

このような背景から、フリーランスエンジニアは現在売り手市場にあり、スキルさえあれば独立後も安定して働き続けることができるでしょう。

フリーランスエンジニアの働き方

フリーランスエンジニアの働き方には、「常駐型」と「在宅型」があります。

常駐型とは、クライアントの指定する場所に駐在して業務をおこなう働き方です。決められた期間と日数出勤して働くため、比較的サラリーマンに近い働き方といえるでしょう。

一方で在宅型は、契約内容の成果物を納期までに納めればよいため、働く場所や時間の制限がありません。自宅やコワーキングスペース、カフェなどの好きな場所で作業をおこなうことが可能です。

「フリーランスエンジニア=リモートワーク」というイメージを持っている人も多いと思いますが、案件によっては常駐型のように出社して働くこともあります。

サラリーマンエンジニアとの違いは?

サラリーマンとして働くITエンジニアと、フリーランスエンジニアとの違いとはどのようなものでしょうか。

会社から雇用されているITエンジニアの最大のメリットは、やはり安定した収入が得られることでしょう。さらに、万が一病気で休んだり退職したりしても、手当をもらえることは精神的な安心につながります。

ただし、会社から雇われている以上、指揮命令(職務上の命令)は会社側にあるため、基本的に業務の内容や休日などを自分で決めることはできません。

一方、フリーランスエンジニアは自分が働いた分が収入に直結するため、案件数や報酬額によって収入額が変動します。クライアントとなる企業とは「業務委託」や「請負」などの契約を結びますが、基本的に指揮命令関係は生じません。

個人事業主との違いは?

そもそもフリーランスは、企業や団体に所属せずに働く「働き方」を指す言葉です。一方、個人事業主は税法上の区分のことで、個人で事業を営んでいる人を指します。

そのためフリーランスは個人事業主の一種となり、税務署に『開業届』を提出することで個人事業主としての事業が始まります。個人事業主になると、確定申告の際に「青色申告」が可能になり、税金の控除額が増えるというメリットがあります。

年齢によっては注意が必要

フリーランスエンジニアに年齢制限はありませんが、20代や30代などの若い世代ほど案件を獲得しやすい傾向にあります。

また、年齢が若いほうが柔軟性が高い人が多く、伸び代に期待されることもあるでしょう。一方、50代・60代以上となると経験と実績が豊富なところは強みになりますが、仕事の仕方に固執しないように注意が必要です。

また、プロジェクトメンバーの選定には年齢も1つの目安になります。「年上に指示を出しにくい」と感じられることもあるため、謙虚な姿勢をアピールすることも大切です。

フリーランスエンジニアのメリット

ここからは、フリーランスエンジニアのメリットについて紹介していきます。

収入アップに期待できる

フリーランスエンジニアのメリットの1つ目は、収入アップに期待できることです。一般的に、同じスキルを持ったサラリーマンエンジニアとフリーランスエンジニアでは、後者の方が収入が高くなりやすいと言われています。

サラリーマンであれば、昇進や特別な何かがない限り給料アップは難しいでしょう。しかし、フリーランスエンジニアの場合は、受注数や1件あたりの報酬額をあげることで収入をあげられます。

また、実力があれば高単価案件を獲得できて、収入に上限がないところもポイントです。

仕事内容が選べる

フリーランスエンジニアになると、自分の得意な分野の案件のみを探すことができます。企業に所属している場合、自分がやりたいと思った業務につけないことも珍しくありません。

しかし、フリーランスエンジニアは案件探しの際に、「やりたい」と思ったプロジェクトへの応募が可能です。もちろん、理想の案件にめぐりあえるかどうかは探し方やタイミングにもよるかもしれません。

しかし、苦手なことや嫌な業務を避けて、得意な業務を選べることは大きなメリットといえるでしょう。

スキルアップできる

フリーランスエンジニアとして働いていると、興味のある分野に関われるため、専門性を高めたり経験値を上げたりとスキルアップができます。

また、フリーランスエンジニアとして働くうえで欠かせない、コミュニケーションスキルや事務スキルなど、業務内容以外のスキルも向上します。

ただし人によっては得意分野の案件だけを受け続けることで、得意分野以外のスキルが伸びなくなることもあります。フリーランスエンジニアは時間の融通を利かせやすい働き方なので、業務の効率化を図り、ほかの分野の勉強ができる余裕を作るとよいでしょう。

人間関係の悩みが軽減する

フリーランスエンジニアになると組織の一員ではなくなるため、人間関係の悩みを減らすことができます。職場のように上司・先輩・後輩などの上下関係はなく、プロジェクトに参画しても、その案件が終了すれば人間関係を長く続ける必要がありません

ただし、クライアントとのコミュニケーションは必要で、まったく人と関わらずに働けるということではないため注意しましょう。

働く場所や時間が自由になる

フリーランスエンジニアのなかでも「在宅案件」を探すと、働く場所や時間を自由に作ることができます。自宅やカフェはもちろん、場所を移動しながら働くワーケーションを目指す人も増えています。

フリーランスエンジニアの案件はテレワークで完結することも多く、場所や時間にとらわれず自分のペースで働きたい人にぴったりの職業といえるでしょう。

副業に取り組みやすい

サラリーマンとして働いていると、会社で副業が禁止されているケースもあります。その場合、本業以外で収入を増やそうと思ってもできないのが現実です。

しかしフリーランスエンジニアは、たとえ1つの案件でクライアントと契約を結んでいてもそれは”雇用”ではありません。そのため、副業として違う案件を並行して進めたり、違う仕事に取り組むことも可能です。

フリーランスエンジニアのデメリット

次に、フリーランスエンジニアのデメリットについて解説します。

福利厚生がなく収入が不安定

フリーランスエンジニアになるかどうか迷うとき、多くの人は収入面がネックになるのではないでしょうか。フリーランスエンジニアは毎月決まった金額がもらえる会社員とは異なり、契約状況によって収入が変動します。

また、フリーランスエンジニアには社会保険や雇用手当て、ボーナスなどもありません。病気になって休んだ場合、その間の収入はなくなるので、普段から備えておくことが大切です。

社会的信用を得づらい

サラリーマンとして組織の一員として働いていると、それだけで社会的信用につながります。しかし、フリーランスエンジニアの場合、安定した収入が得られるかどうかは本人次第となるため、社会的な信用を得にくい状態になります。

社会的信用が得られないと、クレジットカードが作れなかったり住宅ローンの審査が通らなかったりということが起こります。

税金や年金が全額負担になる

フリーランスエンジニアになると、健康保険料と厚生年金保険料が全額負担になります。会社員として働いていると半分は会社が支払ってくれるので、全額負担になるとその金額の高さに驚く人もいるかもしれません。

また、会社員であれば源泉徴収をして会社側が所得税の支払い手続きをおこなってくれます。しかしフリーランスエンジニアになると、確定申告で所得税額を算出し、収入額に応じて支払うことになります。

自己管理が必要

なければなりません。とくに在宅ワークでは、「なんとなくダラダラしてしまう」「昼夜逆転する」という人もおり、納期までのスケジュール管理能力も重要なスキルとなります。

納期遅れは信用に関わる部分なので、しっかり自己管理して計画的にタスクをこなしていくとよいでしょう。

孤独を感じやすい

フリーランスエンジニアとして個人で働くと、どうしても孤独を感じやすくなります。プロジェクトメンバーや、クライアントとのコミュニケーションはありつつも、作業自体は1人で淡々とおこなうことになります。

業務に関する連絡はリモート会議やチャットなどのやりとりで完結することも多く、会社員時代と比べて人と話す機会は少なくなります。孤独を感じるとモチベーションも低下しやすいため、いかに人との関わりをうまく保てるかが重要なポイントとなります。

フリーランスエンジニアが向いている人の特徴

フリーランスエンジニアが向いている人は、以下のような人です。

  • 十分な技術スキルを持っている
  • すでに人脈がある
  • 組織に属することが苦手
  • 1人が好き
  • 収入を伸ばしたい
  • 自由に働きたい

フリーランスエンジニアにも会社員エンジニアにも、それぞれメリット・デメリットがあるため、自分がどちらに向いているのかは、実際に働いてみないとわかりません。

すでにある程度の技術スキルを持っている人は、副業から始めて独立を目指すのもよいでしょう。副業から始めれば本業の収入をキープしたまま、低リスクでフリーランスとしての働き方を体験できます。

フリーランスエンジニアになる方法

「現在、独学でプログラミングを勉強している」という場合、未経験のままフリーランスを目指すのは難しいかもしれません。

というのも、フリーランスエンジニアを探している企業は即戦力となる人材を求めていることが多く、自社の社員のように教育しつつ業務を与えるという考えではないからです。

独学の場合、まずは就職して2〜3年ほど企業で経験を積み、それからフリーランスエンジニアを目指すとよいでしょう。

もし、すでに会社員エンジニアとして働いている人であれば、フリーランスとして独立することに問題はありません。人脈やクラウドソーシングを使って案件を探してみるとよいでしょう。

ただし、営業がうまくできない人や、理想の案件を獲得できない人も少なくありません。営業や交渉に不安がある人は、エージェントを利用するのがおすすめです。

エージェントに登録すると、スキルや希望に合わせて案件を紹介してくれます。自分から営業する必要がないので、フリーランスとして独立したてでどのように行動すればよいかがわからない場合も安心して相談できます。

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まとめ

フリーランスエンジニアには、収入が不安定なことや孤独を感じやすいというデメリットはありつつも、自由な働き方ができるという大きなメリットがあります。

また、高いスキルを身につけることで収入の上限はなくなり、会社員エンジニアより多く稼ぐことも可能です。

フリーランスエンジニアとして本格的に独立する前に、まずはエージェントに登録してどのような案件があるのかを探してみてはいかがでしょうか。

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