フリーランスエージェントを利用する際に、手数料が気になるというエンジニアも多いのではないでしょうか。なかには、手数料が発生することで「エンジニアが損をする」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、エージェントの手数料の仕組みを正しく理解することで、「なぜ手数料が発生するのか」が納得できるはずです。フリーランスエンジニアとして安心して稼ぎ続けていくためには、フリーランスエージェントはなくてはならない存在と言っても過言ではありません。そこで本記事では、フリーランスエージェントの利用に手数料がかかる仕組みや手数料の相場を解説します。
手数料で損をしない方法も最後に紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
フリーランスエージェントの手数料の仕組み

実は、フリーランスエージェントの手数料は、「エンジニアが損をする」という仕組みではありません。そもそもフリーランスエージェントの手数料は、仕事を依頼する側であるクライアント企業がエージェントに支払うものであり、エンジニア自らがエージェントにお金を支払うことはないのです。
エンジニアに仕事を依頼したい企業がエージェントに発注をかけ、その報酬から手数料をひいた形でエンジニアに支払われるのが一般的な仕組みとなっています。
フリーランスエージェントを利用すると、案件紹介やトラブル対応、事務処理、福利厚生など、さまざまなサポートが受けられます。そして、このようなサポートを提供するには、エージェントはどこかで利益をあげなければなりません。その利益となる部分が「手数料」ということになります。
なお、一般的なエージェントでは登録や案件の閲覧、コンサルタントとの面談・紹介を無料でおこなえます。
手数料の設定方法
フリーランスエージェントによって手数料の料率(マージン率)はさまざまで、設定方法も異なります。たとえば、案件内容や営業にかかるコスト、エンジニアのスキル、福利厚生などサポートの有無などによっても違います。
フリーランスエージェントの手数料の設定方法は、大きく次のような考え方にわけられます。
【契約回数】
エージェント経由での契約回数によって、マージン率が決まる方法です。たとえば、初回〜3回目まではマージン率20%で、4回目〜10回目は15%、それ以降は10%のような形となります。この設定方法の場合、同じエージェントを使い続けるほどお得になります。
【契約金額】
1つの案件の契約金額によってマージン率が決まる方法です。たとえば、クライアントがエージェントに支払う報酬額が50万円未満の場合は20%、50万以上は15%、80万以上は10%のような設定となります。
【一律固定】
契約回数や契約金額に関わらず、一律で同じマージン率を適用する方法です。このパターンでは、同じエージェントが保有するどの案件を契約しても同じ料率の手数料となります。
フリーランスエージェントの手数料の目安

多くのフリーランスエージェントの手数料は非公開となっています(一部を除く)。そのため、なかには「手数料を隠している」と悪いイメージをもつ人もいるかもしれません。
ただ、非公開にしているからといって一概に悪質なエージェントとはいえないのも事実です。というのも契約回数や契約金額の他、さまざま条件によって手数料が変動するなど、一律ではないこともめずらしくないからです。
なお一般的なフリーランスエージェントの手数料は10〜25%が相場となっており、たとえばクライアントが発注した案件が100万円であれば、エンジニアには90〜75万円が支払われ、残りの10〜25万円がエージェントの利益という計算になります。
同じような案件の単価を複数のエージェントと比較したときに、A社よりもB社の方が「あまりにも安い」と感じるのであれば、B社では手数料が高く設定されている可能性があります。
ただし、B社にはA社にはない福利厚生などの手厚いサービスが用意されており、その部分が手数料に反映されていることもあるので、「単価だけ」で判断しないこともエージェント選びのポイントと言えるでしょう。
なかには面談の際に質問すると教えてくれるケースもありますので、気になる場合は聞いてみると良いかもしれません。
エンジニアがフリーランスエージェントを利用する4つのメリット

フリーランスエージェントを利用すると手数料がかかる反面、多くのメリットが得られます。ここでは、フリーランスエージェントを利用するメリットを4つ紹介します。
メリット① 案件探しを代行してもらえる
フリーランスエージェントを利用する最大のメリットとも言えるのが、案件が探しやすくなることです。サイトに掲載されている案件はもちろん、面談で希望条件とマッチする案件があればオファーを受けることも可能となります。
フリーランスとして独立したエンジニアのなかには、「案件が確保できなくて困っている」という人も少なくありません。また、エンジニア個人で営業するとなれば、時間や労力のコストが発生します。
そこで、エンジニアの代わりに企業へ営業して案件を獲得し、その案件を最適なエンジニアに紹介するのがエージェントの役割です。とはいえ、エージェントは営業活動や案件紹介などのサービスを提供するためにも、運営費として利益をあげなければなりません。
その利益の部分を賄うのが、クライアントからの報酬とエンジニアへ支払う金額の差=手数料となるのです。
メリット② 契約など書類関連のサポートが受けられる
フリーランスになると、契約書の作成や締結など通常業務以外の業務も必要になります。独立してまもないエンジニアであれば、「本当にこの契約条件で良いのか」などの判断が難しい場合もあるでしょう。
フリーランスエージェントでは、そのような書類関連も代わりにおこなってくれるため、事務処理をしたことがない人でも安心して活動できます。また、エンジニアのなかには単価交渉が苦手な人も多く、多少の不満があってもそのまま契約に進むことがあるかもしれません。
エージェントでは契約前に条件が合わないと思った場合、正当な理由であればクライアント側に条件や単価を交渉を試みてくれるため、心強いパートナーとなってくれるでしょう。
メリット③ トラブルにも対応してもらえる
フリーランスエージェントを経由して契約した場合、クライアント企業とエンジニアの間にエージェントが入る形となります。フリーランスとして直接企業と契約した場合、トラブルが発生したら自分で解決しなければなりません。
報酬や業務内容、責任の所在など、これから先どのような問題が起こるかわかりませんし、トラブルによっては法的な知識が必要になることもあります。そのようなトラブルが発生した場合でも、エージェントに相談できて対応してもらえることはフリーランスとして働くリスクマネジメントにもつながります。
メリット④ 福利厚生サポートが受けられる
フリーランスは会社員とは違い、どこかの会社から福利厚生を受けるということがありません。しかし、エージェントによっては確定申告など税金処理のサポートをはじめ、ヘルスケア、所得保障制度、IT系資格受験の支援、住居関連のサポートなどをおこなっている会社もあります。
これらの福利厚生はエージェントを利用しないと受けられないものであり、安心して働ける環境を作りたいフリーランスの支えとなってくれます。
フリーランスエージェントの手数料で損しない方法

次に、フリーランスエージェントの手数料で損しない方法を紹介します。スキルを十分に活かしながらより高収入を得るためにも、次の4つのポイントをおさえておきましょう。
複数のフリーランスエージェントを利用する
フリーランスエージェントの手数料は各々で異なるため、複数登録して比較するのが望ましいです。基本的には言語や業務内容が同じような案件であれば、単価はあまり変わりません。
しかし1社しか登録していない場合、案件内容に対する単価が適正なのか判断しづらくなります。そのため、気になる案件を掲載しているエージェントを探して、できれば2〜3社ほど登録しておきましょう。
希望する条件をしっかり伝える
エンジニアとしてのスキルや実績を伝えるとともに、どのような条件が理想的かをしっかり伝えておきましょう。
エンジニア側の希望が明確であるほどコンサルタントも提案しやすくなりますし、より希望に近い案件の提案が受けられるようになります。現段階で希望の条件が思いつかない人でも、コンサルタントとの面談で気づくことがあれば伝えましょう。
また、エージェントで案件を探しながら、ポートフォリオやスキルシートを作成しておくとより良いです。フリーランスエンジニアのポートフォリオ作成方法とスキルシートの書き方については、以下の関連記事をご覧ください。
フリーランスエンジニアのポートフォリオ作成方法|参考サイトも紹介
フリーランスエンジニアのスキルシートとは?書き方やポイントを解説!
案件以外のサポート内容を確認する
エージェントが取り扱う案件以外にも、サポート内容の確認も忘れないようにしましょう。他のエージェントに比べて手数料が高くても、その分手厚いサポート体制が整っていることもあります。
フリーランスは不安定な働き方のため、活動の方向性を間違えると思うような収入が得られなかったり、安い単価で働き続けて疲弊したりする可能性も否定できません。そのような不安をもつエンジニアこそ、エージェントが提供している各種サポートが受け、安心して日常業務に取り組める環境を整えましょう。
商流が浅い案件を探す
案件の単価にも関わる要素の1つに「商流」があります。日本のIT業界は「多重構造」で成り立っており、発注企業から元請→2次請→3次請と、1つの案件に複数の企業が関わることも珍しくありません。
元請より2次請、2次請より3次請と、発注した企業から遠くなるほど「商流が深い」と言われ、複数社の中間マージンがかさんでいくため、エンジニアが受け取れる単価が低くなります。逆に発注企業との間に下請け企業が少ないほど「商流が浅い」と言います。
一般的に商流が浅い案件を探すと高単価で受注できるチャンスが多く、効率よく収入を上げられます。そのため、エンド企業(発注企業)の直案件を豊富に扱うエージェントを利用すると、高単価案件が見つけやすくなります。
フリーランスエージェントで高単価案件を探すなら『Bizlink』

「手数料で損したくない」というエンジニアには、Bizlinkがおすすめです。独自ネットワークを活かして急成長のベンチャーや大手有名企業の高額案件も多数掲載しており、『Bizlinker』と呼ばれるビジネスプロデューサーからのエンド直案件も受注できるなど、高単価案件を豊富に扱っているのも特徴です。
またBizlinkでは、システム開発以外にもデザインやマネジメント、マーケターなど、さまざまな職種の案件を扱っており、ワークライフバランスを重視したいエンジニアにも最適です。
参画後も担当者からのフォローが受けられるので、不安や不満が相談できるのもポイントです。手数料を気にすることなく収入アップを目指したいエンジニアは、ぜひ登録して案件を探してみてくださいね。
まとめ
フリーランスエージェントを利用すると仲介手数料が発生しますが、エンジニアがより良い案件を見つけるための『体制を整えるために欠かせない仕組み』とも言い換えることができます。
エージェントを利用する際に「手数料が気になる」というエンジニアもいるかもしれませんが、個人で営業する必要がなくなることや、さまざまなサポートが受けられると考えれば、手数料への捉え方も変わるのではないでしょうか。
また、複数のエージェントを比較することで、手数料や単価の目安が見えてくるはずです。Bizlinkでも案件紹介や相談受付を無料でおこなっておりますので、ぜひチェックしてみてください!
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