現在、都市部で暮らしているエンジニアにとって、山口県への移住でもっとも大きなネックとなるのは「仕事」ではないでしょうか?
これまで地方へ移住するには、移住先で仕事を見つけるしかありませんでした。しかし、ITが進化した今、多様な働き方が可能になり、東京や大阪などを拠点とする企業の仕事を地方にいながら受けられるようになりました。
そこで今回は、山口県へのエンジニア転職と移住についての情報を紹介します。Uターンで生まれ育った山口県で働きたい人や、Iターンもしくは「山口県が好きで、いつか住んでみたい」と考えている人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
山口県の魅力とは?

く瀬戸内海沿岸エリア、内陸山間エリア、日本海沿岸エリアの3つに分けられます。また、温暖な気候で風水害や地震が比較的少ないことから、総合的にみて「住みやすい県」といわれています。
山口県の有名な観光地には、角島大橋、元乃隅神社、錦帯橋、秋吉台などがあり、新鮮なフグが堪能できる唐戸市場も人気の観光スポットです。
2021年に大東建託株式会社がおこなった「いい部屋ネット 街の幸福度ランキング」では、1位:光市、2位:下松市、3位:山口市という結果になりました。
光市(ひかりし)は、山口県の東南部、周南工業地帯の東部に位置する市で、西側は2位の下松市と面しています。一方で、「住み続けたい街ランキング」の結果は、1位:萩市、2位:防府市、3位:光市となっており、ここでも光市が上位に入っています。
(参考:街の幸福度 & 住み続けたい街ランキング 2021)
ここで、山口県の県庁所在地である山口市とランキング上位の光市、山口市に次いで3番目に人口が多い宇部市の家賃相場を紹介します。
【1位:山口市】
- 1R~1K:3万2500円
- 1DK~2DK:5万3400円
- 2LDK~3DK:5万8000円
- 3LDK~4DK:8万400円
【2位:光市】
- 1DK~2DK:3万9100円
- 2LDK~3DK:5万5800円
【3位:宇部市】
- 1R~1K:3万5900円
- 1DK~2DK:4万9600円
- 2LDK~3DK:5万4900円
- 3LDK~4DK:7万9100円
(参考:アットホーム)
山口県のなかでも中央に位置し、広大な面積を誇る山口市は、周囲の市町村との合併を繰り返してきました。また、子育て世帯に対する経済的な支援に力を入れており、親の所得にかかわらず子供の医療費を無料にするなど、子連れの移住に優しい地域といえるでしょう。
山口県のITエンジニアの平均年収

「山口県でのITエンジニアの平均年収はどのくらいなんだろう?」と気になる人も多いと思います。以下は、政府が発表している、2019年の山口県のシステムエンジニア(SE)とプログラマーの平均月収や平均年収をまとめた表です。
平均年齢 | 勤続年数 | 労働時間 | 平均月収 | 平均賞与 | 平均年収 | |
システムエンジニア | 42.8歳 | 12.5年 | 175時間 | 32万6000円 | 87万7200円 | 478万9200円 |
プログラマー | 37.8歳 | 7.3年 | 172時間 | 25万1400円 | 53万1900円 | 354万8700円 |
(参考:e-Stat 賃金構造基本統計調査)
同調査のシステムエンジニアの全国平均年収は568万9000円となっており、山口県はやや低い傾向にあることがわかります。
2019年に実施された賃金構造基本統計調査によると、10人以上の企業につとめる方の平均年収は458万1000円のため、他の職種から考えると、年収は高い方といえるでしょう。
(参考:賃金構造基本統計調査)
山口県では空き店舗や廃校などを活用し、ICT関連企業のサテライトオフィスを誘致するなど、雇用や移住の促進をおこなっています。さらに、東京圏から山口県への移住により、要件を満たした人を対象に補助金を支給する制度「やまぐちテレワーク移住等支援事業」を実施中。
対象者は、通算5年以上、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に在住している雇用保険の被保険者、もしくは個人事業主として東京23区に通勤していた人です。(一部対象外の地域・条件あり)
対象となる人には単身60万円、家族連れ100万円が支給されるため、移住後の生活の負担を軽減してくれるでしょう。
補助金制度についての詳細は、こちらをご覧ください。
山口県に住みながら東京の案件で活躍!フリーランスエンジニアという選択肢

せっかく山口県に移住するなら、好きなことを叶えるために「フリーランスエンジニア」という選択肢を考えてみるのもよいでしょう。
とくに新型コロナウイルス感染症以降、テレワークの導入を進める企業が増えました。とある調査によると「エンジニア採用企業の9割以上がリモートを導入」しており、さらに「全体の約4割がフルリモート勤務」ということがわかったそうです。
(参考:ITエンジニア採用企業の9割以上がリモートワークを導入)
この流れは今後も継続していくと予想されており、たとえば東京を拠点とする企業のプロジェクトに、山口県にいながらリモートで参画することも十分可能といえます。
フリーランスとして独立するにあたり、もっとも不安になるのが収入面ですが、継続して案件が受注できれば、収入が途切れるということはありません。
移住と合わせて「心機一転、フリーランスエンジニアを目指してみたい!」と考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。
山口県でITエンジニアが仕事を探す方法

山口県に引っ越したとしても、理想の条件に合う職場が見つけられなければ、移住成功とはいえません。ここでは、ITエンジニアが山口県で仕事を探す方法として、以下の3つを紹介します。
- 求人サイト
- 転職エージェント
- 職場の同僚や友人つながり
1つ1つ詳しくみていきましょう。
※データはすべて2022年7月時点
求人サイト
求人サイトは自分のペースで転職活動できるのがメリットで、隙間時間などにチェックしておくとよい求人が見つかる可能性があります。
さまざまな求人サイトで山口県のITエンジニアやプログラマーなどの求人を募集していますが、ここでは、代表的な求人サイトを2つ紹介します。
・求人ボックス・・求人ボックスとは、「求人に特化した検索エンジン」で、求人ボックス内で希望条件を検索すると、ネット上の対象求人を一括で表示してくれます。山口県のIT系の求人情報は3,800件以上あり、県内のさまざまな地域の求人が手軽にチェックできます。
・doda・・大手や優良企業の求人が多く登録されているサイトです。SE・インフラエンジニア・Webエンジニアとして500件以上の求人を掲載しています。
各求人の募集要項ページには、社員インタビューや取材レポートなどもあり、会社の顔がみやすい求人サイトといえるでしょう。
転職エージェント
馴染みのない地域の場合、「1人で求人を探して応募する」ということを心細く感じる人も多いと思います。
そこで、山口県に詳しい人のサポートを受けながら転職先を探したい人は、転職エージェントを利用するとよいでしょう。
以下の2つは地域密着型の転職エージェントのため、職探し以外の話を聞きたい人にもおすすめです。
・株式会社ぷらねっと・・山口と広島に強い転職エージェントです。他の転職エージェントよりも「技術職」を多く扱っているため、IT系の仕事を探しやすいのが特徴。経験豊富なキャリアカウンセラーが在籍しており、しっかりと話を聞いてもらえます。
・じょぶる山口・・情報の充実度やサポート力が高いことで人気のある転職エージェントです。製造や建築、販売に強みを持つため、公開されているエンジニア案件はあまり多くありません。
ただ、非公開案件を多数保有しているとのことなので、登録後に相談してみると自分にマッチする求人が見つかる可能性があります。
職場の同僚や友人つながり
もし周りに山口県出身のエンジニアがいれば、移住や転職を検討していることを相談するのもよいでしょう。山口県に詳しい人がいれば、IT系企業の情報が得られるかもしれません。
また、転職先を探す場合だけでなく、フリーランスエンジニアとして独立する場合も職場の同僚や友人のつながりはとても重要なものになります。
フリーランスエンジニアの仕事の探し方でも、上位に入るのが「紹介」といわれています。現在フリーランスとして働いている人のなかでも、過去の職場や取引先などの人脈経由で案件を獲得している人は少なくありません。
日頃から社内外のエンジニアと交流をもち、移住や転職、独立の際に相談できる人を見つけておきましょう。
山口県のエンジニアコミュニティを紹介

山口県ではIT関連の人材育成に力を入れており、地域産業のDX促進を目指す動きがみられます。企業運営や個人運営のエンジニアコミュニティを活用して、山口県での人脈を広げましょう。
Megriba Digital Network
山口で活躍するクリエイターやエンジニアのためのコミュニティです。人材育成・ネットワークの形成・仕事の創出の3つの事業を柱とし、山口市のDX促進を目指しています。
産業交流スペース「Megribaコワーキングスペース」の設立や、IT・Web系の交流イベントの開催など、多方面から山口でのITを盛り上げています。また、オンラインビデオ通話スペース「Gather.Town」上でのもくもく会も定期的に開催しているので、楽しみながら参加できるのもポイントです。
Megriba Digital Networkの詳細はこちら
HIKARIBA
HIKARIBA(ヒカリバ)は、山口県光市内にある、本格的なコワーキングスペースです。エンジニアコミュニティではありませんが、山口県内にあるコワーキングスペースのなかでも活発に情報発信されているため、チェックしておいて損はないでしょう。
HIKARIBAの詳細はこちら
YY!SQUARE(やまぐち創生テレワークオフィス)
全国で初めて、都道府県庁舎内にオープンしたテレワークオフィスです。パーソナルデスク・オープンデスク・WEB会議等用防音ブース・会議室の4つのゾーンに分かれており、移住や中長期滞在の相談窓口も併設。
利用料・駐車場が無料なので、手軽に利用できるのも嬉しいポイントです。利用者同士での交流会もおこなっており、地方×テレワークの味方となっています。
YY!SQUARE(やまぐち創生テレワークオフィス)の詳細はこちら
山口県に住みながらフリーランスエンジニアの案件を探すならBizlink

山口県への移住と共に、フリーランスエンジニアとして独立を目指したいという人には、Bizlinkの利用がおすすめです。
Bizlinkは、フリーランスエンジニアに特化したエージェントで、希望にマッチした案件探しのサポートをおこなっています。
また、Bizlinkでは中間マージンをカットした仕組みを構築しており、扱っているのは高単価案件ばかりで、「フリーランスになって年収をあげたい!」という人にもぴったりです。
フロントエンジニアやサーバーエンジニア、SE、PG、デザイナー、コンサルタントなど、幅広い職種に対応。働き方の条件も、こだわりによってお選びいただけます。
なかには、東京に拠点をおく企業のリモート案件などもあるので、自由な働き方が目指せます。非公開の案件も多数保有してるので、まずはこちらから登録し、専任カウンセラーに相談してみてください。
まとめ
山口県は、温暖で災害なども少なく、全体的に住みやすいといわれている地方都市です。システムエンジニアの平均年収は全国から見ればやや低い傾向にあるものの、県内の他業種からと比べると決して「安い」とはいえません。
山や海、川に囲まれた自然豊かな山口県は、地方移住してゆったり暮らしたい人に最適といえるでしょう。山口県が実施しているU・Iターンへの補助金制度やエンジニアコミュニティ、エージェントなどを活用しつつ、住む場所や働き方を検討してみてはいかがでしょうか。
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